誤植情報(正誤表)を集めます。不完全情報・修正図・改良図の情報もお寄せください。

柿木将棋に同梱された将棋無双のkifファイル(門脇芳雄制作協力)、『古図式総覧』の解題(門脇芳雄著)、詰むや詰まざるや の不完全作情報より作成

第5番
※早詰(キズ)
29手目、原書の解答は3三香、2一玉、3二香成となっているが、ここは3二香と直接打てば2手早く詰む。
(本手順をこの手順に変更してキズ扱いにする)

第6番
※不詰順と補正図
不詰順=14手目7一玉と逃げると、以下7四香、8二玉、7三香成、9三玉、8三歩成、同金、同成香、同玉、8四歩、同玉、A3四龍、4四桂合、8五馬、7三玉、4三龍、6四玉、7四馬、5五玉以下詰まない。
補正案=玉方9一香を玉方9一銀に変える(駒場和男氏案)
この場合、上記不詰順は、A3四龍の手で8五銀、9三玉、9九龍、9八歩、同龍、同龍、9四歩、8二玉(同龍なら同銀、同玉、9五歩以下)8三歩、同玉、9三金までで詰む。

第8番
※余詰と補正図
余詰=5手目から5三角、4二歩合、同角成、同金、同香成、同玉、4三歩、3三玉、4四金、2三玉、3四金、同玉、3五飛、4三玉、4五飛、5四玉、4四馬、6四玉、9四飛成、7四歩、6六香以下の余詰がある。
補正図=玉方3六金を玉方3六とに変える(山村兎月氏案)

第10番
※8手目の合駒
原書の解答は8手目は1八歩合になっているが、それだと9手目2二銀など別の詰め方も成立するので1七桂合に訂正する。

第14番
収束79手目8四金の所は、7四龍で詰むキズもある。

第27番
※余詰
17手目から、6四馬、8三玉、7四馬、8二玉、9二馬、同玉、7二龍、9三玉、8二銀以下余詰が成立する。
(この余詰はコンピュータで発見されたものである)

第31番
※早詰と補正図
早詰=3手目から8四角打、9六玉、8五銀、同成香、9四飛、9五銀、同飛、同成香、7六飛成、8六歩、8七銀までの早詰が成立する。
(この早詰はコンピュータによって発見された)
補正図=攻方1四香を除き、玉方1三歩と攻方1五歩を追加する。
(駒場和男氏案)
原作は、25手目2六香、2五歩合、同香以下だったが、修正図は25手目2五香、同玉以下原作と同じで、手数は原作より2手短い(25手目2六香は1六玉で詰まない)
なお、従来伝わっていた加藤文卓氏の補正図(攻方1四香と持駒の1歩を除き、玉方1三歩を置く)は、22手目4四歩合、同龍、2三玉で詰まない。

第37番
※不詰順について
本題は実に巧妙な作品だが、作者の見落としか2箇所逃れ筋があり、作意が巧妙なだけに不詰順の修正は困難である。
不詰箇所(1)=16手目8三同桂以下、8四桂打、9一玉、9二歩、同飛、同桂成、同玉、8四桂、9三玉、9一飛、8四玉、7五金打、同桂、同金、8三玉で詰まない。
不詰箇所(2)=20手目8四同香以下、8二飛、9三玉、9二金、同馬、同飛成、同玉、9三歩、8三玉で詰まない。

第40番
※不詰順と補正案
不詰順=2手目4二玉とすると不詰である。以下4一角成、同玉、5二銀成、3一玉、2一歩成、同玉、6一龍、3一銀合、3二桂成、同玉、4一龍、2一玉、2二歩、同玉、2三歩、2一玉、1三桂、1二玉で不詰。
補正案=玉方2七銀を加える(今田政一氏案)
これにより、不詰順の中の3一銀合ができなくなって詰む。
またこれにより、原作の欠点である5手目と7手目の手順前後も解消する。

第41番
※キズ
37手目3二角打の手を1二角と打っても同じ。

第57番
※早詰と補正図
早詰=3手目9四馬(同玉なら9五歩以下容易)、7三玉、8三馬、同玉、7二銀、同玉、6二飛、8三玉、6一馬、8四玉、9六桂以下容易な詰み。
補正図=持駒から銀を除き、攻方6四銀を置く。
(今田政一氏案)

第59番
9手目7五馬捨てと7八桂の消去は手順前後しても詰む。(キズ)

第62番
※余詰と補正図
余詰=眼目の7手目5六銀捨てをせず、5五馬、7六玉、8七銀、6七玉、7七馬、5七玉、5八銀、4八玉、5九馬以下でも詰む。
補正図=攻方2九歩を除き、攻方2八歩及び玉方1七桂を置く。
(松井雪山氏案)
※キズ
初手4七金打は銀打でも同様に詰む(補正図も同じ)

第63番
※余詰
9手目から7四金、同玉、5四飛成、6四桂合、6五銀、7三玉、6四角、同歩、8五桂以下余詰が成立する。
(この余詰はコンピュータが発見したものである)

第64番
※余詰
11手目2四角の手で2五桂、4二玉、3三金、5一玉、5五龍、同と、4一飛打以下詰む。
(この余詰はコンピュータが発見したものである)

第65番
※余詰と補正図
余詰=初手6六銀以下の余詰を2002年、長井歩氏がコンピュータで発見した。
ただし、伊藤家伝来の原書の写本には玉方1二歩と攻方7四歩が付加されていたことを門脇が発見し、意味不明であったが、この余詰を防ぐものだった。
(詰将棋パラダイス2002.5参照)
補正図=玉方1二歩と攻方7四歩を置く。
(原書)

第71番
※キズ
7手目から9六飛、8五玉、9五飛、8六玉、6八馬、同龍、9六飛以下回り道的別手順が成立する。

第73番
※不詰順と改作図
不詰順(1)32手目5五玉の所、3四桂合、同飛成、5六玉以下詰まない。
不詰順(2)44手目8九玉の所、7七歩合、同馬、8九玉で詰まない。
改作図=盤面の6一銀、5二歩、4五歩、3四と、2二馬、2四龍、2五銀を除き、玉方=4二龍、1二歩、2四金及び攻方=2二角、1六桂を加える。
(駒場和男氏案)
詰手順は、18手目から3二玉、2四桂、2二玉、1二角成、3一玉、3二金、同龍、同桂成、同玉、2二飛、3三玉、2三飛成、4四玉、3四龍、5五玉、4五龍、6六玉、5六龍、7七玉、6七龍、8八玉、8九歩、9九玉、2二馬、8九玉、8七龍以下原作意に戻る。
(手順は原作と少し変わっているが、原作の雰囲気をほぼ忠実に伝えている。)

第74番
※不詰順と補正図
不詰順=初手2七角に、1七玉以下不詰である。
補正図=玉方1九成香を成銀、玉方3八とを成香に変える。
玉方7三銀を金に改める。
(手順は4手目の同成香が同成銀に変わる。駒場和男氏案)
東洋文庫版『詰むや詰まざるや』の掲載図には、酒田図書館本に従って攻方1五とが加わっているが、献上本原本を始め、他の江戸時代の木版本原書にも1五とはない。

第76番
※余詰と補正図
余詰=19手目5三香成の手で5二香成、同玉、6三香成、4一玉、5三桂、同金、3三桂、4二玉、5三成香、同玉、6四金、5二玉、5四龍、6一玉、6二銀成、同玉、6三金以下詰む。
補正図=玉方7四銀を加える。
(松井雪山氏案)

第79番
※余詰順
本題は完全作と信じられていたが、本ソフトの余詰検討機能で調査の結果、初手から8八馬、6八玉、5七銀、同玉、6六馬以下の夢想だにしない余詰が発見され、不完全作と判った。
補正案:原図に玉方6七歩を置き、7五歩と9五桂を除く(駒場和男氏案)

第88番
※不詰手順
本手順で4七金を消すと、今度は14手目2七龍引の妙防が生じる。(4七金を消さずに進めた場合は、2七龍を同馬として詰むが)
この「2七龍」は守備力が強大で、以下詰みがない。
結局本局は不詰で、作意を活かした補正は困難である。

第89番
※不詰順
不詰順=38手目4五玉と逃げて、以下4六龍、3四玉、3五歩、2三玉、2四歩、1四玉、3二角の時、2三桂合で詰まない。
※4一の駒について
原本は4一の駒は成香になっているが、特に成香の意味はないので、成桂の誤植と推定される。
「4一成桂」なら桂合がなく、上記の不詰順はなくなる。

第92番
5手目6八銀を6八角として、9手目を4八銀としても良いのはキズ。
※余詰
39手目3四龍の手で3四銀、1二玉、1三香、2二玉、3三龍、2一玉、2三龍以下詰むキズがある。

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